股関節の痛み、変形性股関節症の考察と改善方法
変形性股関節症の原因
変形性と名前が付いている通り、股関節が何らかの原因で変形をきたし、歩行困難や痛み、可動制限を生じる病態です。
原因としましては、当然股関節に対する過度の負担によって起こることが多いわけですが、90%は遺伝的な先天的な疾患となります。ご家族が人工関節を入れているなどがある場合は遺伝と考えて良いと思います。
このような方は臼蓋形成不全という股関節が嵌まっている骨盤の臼蓋という関節窩が上手く形成されていない場合がほとんどで、変形の病態が進みやすくなっています。しかしながら、進んだ変形を治すことは難しいですが、関節の可動性をカイロプラクティックで改善する事で大きく日常生活の質が改善されます。
変形性股関節症のタイプ
1.カラダの問題
- 身体の歪みにより股関節に過度なストレスがかかっている場合
- 筋肉の減少により重力に対するストレスが軽減出来ていない場合
2.生活環境が問題
- スポーツやお仕事などで片側の股関節へのストレスが多い場合
3.その他のタイプ
- 遺伝的要素
- 先天的股関節脱臼
カイロプラクティックで変形性股関節症が良くなるタイプ
1.カラダの問題が原因で起こる変形性股関節症
>骨のゆがみが原因
関節の歪みによって股関節にストレスが過度にかかっている場合は歪みを取ることによって症状が起きないように改善いたします。
>筋肉が原因
股関節周りにつく筋肉の特に中殿筋の状態を検査、改善し支えを強化する事で改善を図ります。
2.生活環境が原因で起こる変形性股関節症の改善
>姿勢の改善
股関節の負担を減らすための姿勢の改善や正しいカラダの使い方を徹底的に指導して変形が進まないようにご指導致します。
>トレーニングをして予防する
股関節回りや臀部筋など個人個人に合わせた運動指導や筋肉トレーニング指導をすることにより股関節の負担を減らし変形の予防をいたしております。
カイロプラクティックでは変形は治す事はできませんがカラダの状態を変える事で股関節に対して良い環境を作り出すことが出来ます。
この症状で使用するカイロプラクティックのテクニック
- 骨の歪み対処法:ガンステッドテクニック、ディバーシファイドテクニック、マッケンジーテクニック、関節マニュピレーション
- 筋肉対処法:ニモ・テクニック、トリガーポイントテクニック、アイシング
変形性股関節症への施術
まず問診において、症状を細かく把握し、どのような検査が必要かどこらへんに原因がありそうか推察していきます。問診で多くのことが分かってきますので、ご自身で関係ないと思われることも気兼ねなくお話し下さい。
股関節で当院に来られる患者様で一番多いのは、変形性股関節症と診断された患者様です。股関節の変形は、遺伝的な要素が強く臼蓋形成不全に伴って起こることが多いです。
しかしながら、痛みと変形の誤差というものも大きく、変形が強くても痛みを感じない方も多くいますし、仮に痛みがあった場合でも、周りの組織の問題で起きていることも多くあります。
軟骨がすり減って痛みがある場合には、運動や治療によって軟骨が修復していくことの他に可動性がしっかりと確保されていくことが大切だと思います。ですので痛みは変形しているせいだからしょうがないとあきらめ、痛み止めや、手術へと進んでいく前にカイロプラクティックでお役に立てることがあるのではないかと思います。
以下に 股関節の疾患における検査の概要、施術の一例などを列挙いたします。しかしながら、皆様一人ひとりの状態が違いますので、すべての方にこのような検査、施術を行うわけではございません。あくまでも一例です。
股関節が重力に対して、どのような反応をするのかチェックしています。
股関節の動きのチェックをしています。
動きに制限がないか、痛みがどこで出るかなど動かしながら確認していきます。
股関節への長軸伸延の施術です。
微細な牽引をかけることで、周りの組織を緩めることが出来ます。
術者の感覚が優れていないと出来ないテクニックですので、見よう見まねでおこなっても効果は得られません。
ソケイ部や関節包などの癒着を取り除き、可動性を取り戻すための
調整です。血管に注意しながら行います。
腸腰筋が過緊張すると股関節に対して、屈曲外旋外転のテンションを高めてしまいますし、可動域の制限にも関与しますので、調整が重要です。
関節包や臀部筋の癒着を取り除きます。
痛みや可動性の改善を図っています。
ニョロニョロも見守っています。
股関節の症状でお寄せ頂いた喜びの声