猫背などの不良姿勢の考察と改善方法
猫背の主な原因
- スマホ、パソコンの使い過ぎ
- 首や背中の筋力の低下
- 子育てなどによる姿勢不良の持続
- 頸椎や胸椎の神経系の不具合
- ハイヒール使用などによる不良姿勢
- 骨粗しょう症による骨折
- 思春期などによるホルモンバランスの悪化
- 下半身の変形性関節症の影響
猫背が及ぼす身体症状
- 肩こり
- 見た目の悪化(女性の場合は胸が垂れる)
- 頭痛
- 頭部の位置異常による視線変化による目の疲れ
- 前方に負担がかかり続ける事による椎体前方骨折
- 心臓に対する負担
- 呼吸不全
以上に挙げたように猫背による肩こりは昔からございますが、現代ですとスマホの普及やお仕事によるパソコン作業の多様などが多くの原因を占めるかと思います。人の頭部というものは非常に重たい物です。簡単に言いますとボーリングの球を首に乗っけている様な状態です。この頭部が身体の重力線から少しでも前方に逸脱してしまうと、首や肩に物凄い負担がかかる事は容易に想像が付くかと思います。それに合わせて肩や肩甲骨が前方に出て来てしまい猫背の出来上がりです。ここに運動不足などで肩甲骨を後ろに維持するための筋肉が上手く働かないと関節が癒着などを起こしてしまい、ご自身では中々改善する事は難しい状態になってしまいます。
さらに年齢を重ねてくると、骨粗しょう症などが原因で胸椎や腰椎の椎体骨折が起こってしまうと亀背や円背といった状態にも陥ってしまいます。
症状としましては、肩こりだけでなく、当然見た姿勢不良による見た目の悪化、頭痛、頭部の位置異常による視線の変化からの目の疲れなども現れます。姿勢不良による肺や心臓への負担も懸念されます。
猫背などの不良姿勢改善に関与する主要組織
猫背などの不良姿勢改善に影響を及ぼす関節組織
- 肩甲上腕関節
- 肩関節
- 頸椎関節
- 胸椎関節
- 胸鎖関節
- 肩鎖関節
- 頸椎後頭骨関節
- 顎関節
猫背などの不良姿勢改善に影響を及ぼす筋肉組織と神経組織
- 僧帽筋(副神経、頚神経叢)
- 頸部の筋肉群(頚神経叢)
- 大小菱形筋(肩甲背神経)
- 三角筋(腋窩神経)
- 肩甲挙筋(肩甲背神経)
- 広背筋(胸背神経)
- 大胸筋(内外側胸筋神経)
上記のように猫背などの不良姿勢改善にはこのように多くの組織が関与しています。
猫背などの不良姿勢の改善においてはこれら全ての組織を検査し治療していく事になります。カイロプラクティックでは関節や筋肉の治療だけでなく、それに付随する神経系の改善をしていく事が可能です。さらに私はパーソナルトレーナーとしても活動しておりますので、活動の低下した筋肉をトレーニングにより活性化する療法も得意としておりますのでお任せください!
猫背による肩こりの治療
まず問診において症状を細かく把握し、どのような検査が必要か、どのあたりに原因がありそうか推察していきます。問診で多くのことが分かってきますので、ご自身で関係ないと思われることも気兼ねなくお話し下さい。
姿勢分析
頭頚部、肩、肩甲骨などの重力線からの逸脱があると、頚椎、肩の筋肉に通常の何倍物負担がかかります。
この位置関係、どこを起点としているのか、顎の角度などで、どのように施術していくか判断していきます。
脊柱の不整列のチェックをチェックし、その不整列がどのように発生しているのか、原因は何なのか、どのような影響を及ぼし症状を引き起こすのかを分析していきます。
肩甲挙筋の施術
肩こりで症状を起こす2大巨頭と言っても過言ではない肩甲挙筋の施術です。
肩甲骨と頚椎を繋いでいる筋肉であり、肩甲骨、頚椎の施術と関連して行っていきます。走行に沿って筋膜の癒着を取るニモテクニックなども使って血流改善させる施術をしていきます。
肩こりの症状をもう一つの巨頭である僧帽筋上部の施術です。
以下は走行に沿ってニモテクニックで筋膜の癒着を除去し血流改善を図っています。
脊柱の不整列を正す猫背の施術です。
胸椎の屈曲変位による猫背に対して伸展方向に適切な押圧を加え、改善を図っていきます。
頚椎の不整列、可動性の改善を図るテクニック
整体力学に沿って頚椎の不整列、可動性の改善を図るテクニック(急激な回旋などは加えません)です。頚椎には数多くの筋肉が付着しておりますので、問題が起これば首こり肩凝りを起こします。一分節一分節を確認して可動性を促していきます。
側弯症のテクニック
側弯症が存在することによって肩こりが発生することもございますし、側弯症自体を改善したいというお客様もおられます。
検査によって機能性なのか構造性なのかによって、施術効果に差が出て来るかと思いますが、
両方とも、正しい位置関係の刺激を入れていきます。機能性の側弯症に対しての効果はより高くなるかと思います。
首肩の症状でお寄せ頂いた声