変形性膝関節症の考察と改善方法
変形性膝関節症の考察
変形性膝関節症という疾患はお聞きになったことがあると思います。
文字通り膝関節が変形していき、痛みやそれに伴う歩行障害を起こす疾患です。さらに変形による可動制限やO脚に陥る事で見た目の変化も生じてしまいます。O脚が生じる事で内側への負担がさらに高まり、痛みや変形の進行が起こります。
膝の疾患は多岐に渡りますので様々な症状の患者様が来院されますが、正座がしにくい等の訴えが多く、その検査の過程で変形が見つかる事もございます。
激しい運動によって軟骨の微細な破片が生じる事は知られていますが、若年の場合は数日で回復する事も事実としてあります。その回復過程を経る事が無いような激しい運動の継続は、軟骨がすり減りを促進し炎症反応を起こし、痛みを起こしてしまう事がございます。
柔道やレスリング、器械体操などで軟骨や靭帯損傷などを繰り返した選手は、のちに変形が生じる確率が高い事はあると思います。
しかし、逆に適度な筋トレのような運動や治療によって軟骨が修復していくことはエビデンスがございます。
しかしながら、他の関節同様に変形が起こっているから痛みがあるというわけではありません。痛みと変形の誤差というものも大きく、変形が強くても膝の痛みを感じない方も多くいますし、仮に痛みがあった場合でも、周りの組織の問題で起きていることも多くあります。
変形が生じていても可動性がしっかりと確保されていくことが大切だと思います。
ですので膝の痛みは変形しているせいだからしょうがないとあきらめ、ヒアルロン酸注射や痛み止め、手術へと進んでいく前にカイロプラクティックでお役に立てることがあるのではないかと思います。
それでは、更に変形性膝関節症の考察を進めて行きましょう。
変形性膝関節症の主な原因
- 過度に膝に負担がかかる運動
- 股関節の先天的な角度の影響
- 遺伝性
- 怪我による後遺症
- 過体重
- 身体のバランス
- 不良姿勢
変形性膝関節症が及ぼす身体症状
- 下枝への痺れ・痛み
- 歩行不全
- O脚
- 膝の可動域制限
- 不眠
- 不安症・うつ病
- 長時間立てない
- 骨盤後傾による猫背

変形性膝関節症に関与する主要組織
関節組織
- 膝関節
- 股関節
- 仙腸関節
- 腰椎
- 胸椎
- 足関節
- 脛腓関節
筋肉組織と神経組織
- 坐骨神経(L4~S3神経の集合体)
- 総腓骨神経の枝(L4~S2神経の集合体)
- 脛骨神経の枝(L4~S3神経の集合体)
- 大腿四頭筋(大腿神経L2~L4) 作用・股関節の屈曲、膝関節の伸展
- 内転筋群(閉鎖神経L2~L4) 作用・股関節の内転、屈曲
- 大殿筋(下殿神経L4~S2) 作用・股関節の伸展と外旋
- 中殿筋(上殿神経L4~S1) 作用・股関節の外転
- ハムストリング(脛骨神経等L4~S2) 作用・股関節の伸展、膝関節の屈曲
- 腰方形筋(腰神経叢の枝L12~L3) 作用・腰部の側屈
- 腹筋群(胸神経T5~T12) 作用・体幹の屈曲、回旋、側屈、腹圧上昇
- 梨状筋(仙骨神経叢L5~S2) 作用・股関節外旋
- 伏在神経(L1~L4) 作用・膝関節の内側と下腿前内側の知覚
このように、変形性膝関節症には、多くの組織が関与しています。
上記でも申し上げましたが、適切なトレーニングは膝の変形を防止し、保護する事が出来、さらには、機能の向上も図る事が可能です。
山縣カイロプラクティック院では、膝関節のトレーニングでの可動性向上と周りの筋組織の筋力トレーニングでの機能向上が痛みの軽減にも生活の質の向上にも重要と考えており、変形性膝関節症の治療に取り組んでおります。
私はパーソナルトレーナーとしても活動しておりますので、適切なトレーニング指導はお任せください。
変形性膝関節症に対する改善治療
問診の重要性
鑑別診断の重要性

膝蓋粗面という指標を使って、膝関節を曲げ伸ばしして、膝関節の動きが整体力学に沿った動きをしているかチェックしています。これが機能不全を起こしていると脚を伸ばしにくい、正座をしにくい等の症状が起きてきます。

仰向けで寝て頂いた状態で、膝を曲げ伸ばしして頂き、細かい可動制限や位置異常、膝のお皿の膝蓋骨の動きが正常かどうかなどを確認することが出来ます。

可動制限があった場合これ自体が治療となります。正座がしにくい、脚が伸ばしにくいなども原因が検査から分かることが多いです。
制限が確認され、治療が必要となった場合は整体力学に沿って関節を動かしていきます。可動性向上、膝の曲げ伸ばしの改善などの効果が得られます。

前十字靭帯や後十字靭帯に伸長や断裂の既往歴があった場合、行き過ぎた前方変位や後方変位が起きますので、この検査で確認し、そのまま治療に移行し、膝関節を適切な位置に矯正していきます。

靭帯損傷や半月板損傷の既往歴や運動などで痛めてしまった疑いがある場合、靭帯や半月板にストレスを与え、痛みや損傷の度合いをチェックしています。膝に引っかかり、ロッキング現象がある場合は半月板の影響を考えます。膝蓋骨の軟化症なども診断できます。

長軸のストレスに対して同様な反応がでるのかチェックしています。
膝関節内の除圧が必要な場合は治療としても活用でき、可動性向上などの効果も得ることが出来ます。関節における滑液の拡充にも関与する事が出来ます。栄養補給です。

膝に水が溜まっている時に行うテクニックです。
整体力学に沿って可動させながら、膝関節内の圧を変化させ、除水を図っています。まあ炎症が収まれば勝手に水は抜けていきますが、あまりに可動に影響がある場合に使用します。

膝蓋靭帯を含め膝窩筋など膝関節全体の軟部組織の癒着を取り除くテクニックです。変形性膝関節症の様に膝に変形があり、可動性が減少していても、このように、軟部組織の癒着を取り除く事で痛みの軽減や可動性の向上が見込めます。

膝蓋骨の癒着方向を見極め、癒着を剥がす方向に除圧しながら動かしていく事で、痛みや可動性の改善に大きな効果を発揮します。膝蓋骨は膝の可動のための滑車の役割を果たしていると考えて頂けると良いと思います。

四頭筋の癒着を除去するニモテクニックです。
膝を稼働させる筋の痛みを改善させる効果が見込めます。
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