むち打ちの首の痛みの考察と改善方法
むち打ち症の考察
むち打ち症の首の痛みは、車による事故を例に挙げると、ぶつかられた事故かぶつかった事故かシートベルトを締めていたか、締めていなかったか運転席か助手席か後部座席かなどの状況違いによって、損傷を負う組織や酷さに違いが生じるので、事故時の状況を細かく把握する事が必要です。
事故が時間が経ってから、症状を呈する場合もありますし、事故後上手く改善しないまま十数年経ってから来られる方もおられます。そのような方の改善には多くの時間が必要な場合がありますが、薄皮を剥がすように改善していきます。それでは、さらに、むち打ち症の考察を進めて行きましょう。
むち打ち症の首の痛みの主な原因
- 交通事故によるもの
- コンタクトスポーツによる接触
- 格闘技による打撃によるもの
むち打ち症の首の痛みが及ぼす身体症状
- 肩こり
- 精神的な不安感
- 頭痛
- 吐き気
- 眼のかすみ
- 腕や脚の痺れ
- 不眠
- 尿漏れ、頻尿
むち打ち症の首の痛みに関与する主要組織
影響を及ぼす関節組織
- 頸椎
- 環椎後頭関節
- 胸椎
- 顎関節
影響を及ぼす筋肉組織と神経組織
- 僧帽筋(副神経外側枝、頚神経叢の枝)
- 肩甲挙筋(肩甲背神経)
- 小胸筋(内外側胸筋神経)
- 鎖骨下筋(鎖骨下筋神経)
- 舌骨筋群(顔面神経、三叉神経、舌下神経)
- 胸鎖乳突筋(副神経、頚神経叢の枝)
- 斜角筋(頚腕神経叢の枝)
- 後頭下筋群(後頭下神経)
- 起立筋群(脊髄神経後枝)
- 板状筋(頚神経後枝の外側枝)
むち打ち症の首の痛みはこのように多くの組織が関与しています。自律神経系の問題なども複雑に絡んで大変な状態になっている方もおられますが改善するにはカイロプラクティックが一番効果的であると自負しております。
むち打ち症の改善治療
治療を行う前に重要な事
問診の重要性
問診で多くのことが分かってきますので、ご自身で関係ないと思われることも気兼ねなくお話し下さい。
鑑別診断の重要性
むち打ち症の改善治療例
しかしながら、患者様一人ひとりの状態が違いますので、すべての方にこのような検査、施術を行うわけではございません。あくまでも一例です。
むち打ちによって生じた筋緊張の治療
交通事故による衝撃は、自分では制御出来ず、ボーリングの球ほどの重さの頭部が揺さぶられることの頭頚部の筋肉への衝撃は計り知れません。むち打ち後は肩回りの筋肉や首周りの筋肉が急激に引き延ばされた事による損傷と筋肉を守るために硬化する反応が起こり、むち打ち後は筋肉や脳を包む硬膜も影響を受けガチガチになってしまいます。そのような場合は、後頭骨の下部に接触し、硬膜や筋肉を根本的に緩めていくテクニックを使います。施術者の絶妙な押圧により、驚くほど体全体が緩み、緊張が無くなっていきます。副交感神経にも刺激を入れ、リラックスさせることが出来ます。
むち打ちによる頸椎関節の改善治療
最近の車は安全性能が高く、人体への衝撃が緩和されるように作られていると思いますが、その命を守るシートベルトが事故の衝撃による頸椎の異常な回旋を生み出してしまう事があるかも知れません。運転席と助手席によって運動力学的に発生のパターンが違うかとは思いますが、身体がシートベルトでしっかりと固定されていても、頭部の固定は行われていませんので、事故時に大きな屈曲伸展回旋を伴った衝撃が頭頚部に生じてしまいます。これは自分では制御出来ませんので、なおさら損傷が大きくなります。
一定期間経つとこのような歪んだ状態で頭頚部が固まってしまいますので、めまいなど様々な症状を呈する事になります。
その歪みを正常な状態へ矯正していくテクニックが、頸椎の回旋矯正テクニックになります。これはカイロプラクティックのみが行える治療となります。
むち打ちの症例についてはむち打ち症の改善の喜びの声をご覧ください!