ぎっくり腰の考察と改善方法
ぎっくり腰の原因
急に重たい物を持ったり、激しいスポーツやトレーニングを行った際に、腰部の筋膜や、骨盤を構成している仙腸関節の靭帯を損傷したりする事によって急性炎症が生じ、身体がまっすぐに出来ない、歩けないなど様々な日常動作に影響を及ぼしてしまいます。
私の感覚ですと80%が仙腸関節性の傷害であろうと思いますので、名称としてはぎっくり骨盤となりますね。当然、脊柱起立筋などの筋膜障害も多いです。むしろ併発している事が多く、メインが仙腸関節障害であるという事です。
急性ヘルニアなども考えられますが、あまり例がないように思います。
ぎっくり腰のタイプ
1.カラダの問題
- 仙腸関節の歪みによって靭帯に負担がかかっている場合
- 筋肉のバランスが悪く、筋膜に筋膜に傷害を起こしやすい場合
2.生活環境が問題
- 介護や引っ越しのお仕事など骨盤に負担を強いる事が常態化している場合
- 激しいトレーニングを行い、骨盤に過度なストレスがかかっている場合
- ずっとソファに座るなど腰が曲がる姿勢が多くなり骨盤に負担がかかっている場合
3.その他のタイプ
- 事故や外傷などで靭帯や筋肉に損傷を負った場合
カイロプラクティックでぎっくり腰が良くなるタイプ
1.カラダの問題が原因で起こるぎっくり腰
>関節の歪みが原因
関節の歪みによって一定方向のストレスが仙腸関節にかかっている場合は歪みを取ることによって症状が起きないように改善いたします。
>筋力低下が原因
仙腸関節を保護している何種類かの筋肉をトレーニングする事によって仙腸関節自体を強化しストレスに強い状態を作り出します。
仮に症状が再発しても症状を軽減させることが可能です。
2.生活環境が原因で起こるぎっくり腰の改善
>姿勢の改善
仙腸関節に負担がかかる日常に潜む姿勢を改めていく事で、症状が起こりにくくします。
>トレーニングをして予防する
骨盤回りや背中の筋肉など数種類の筋肉を個人個人に合わせたウエイトトレーニング指導をすることによりぎっくり腰の再発予防をすることが出来ます。
この症状で使用するカイロプラクティックのテクニック
- 骨の歪み対処法:ガンステッドテクニック、ディバーシファイドテクニック、マッケンジーテクニック、関節マニュピレーション
- 筋肉対処法:ニモ・テクニック、トリガーポイントテクニック、アイシング
ぎっくり腰に対する治療
まず問診において、症状を細かく把握し、どのような検査が必要かどこらへんに原因がありそうか推察していきます。問診で多くのことが分かってきますので、ご自身で関係ないと思われることも気兼ねなくお話し下さい。
当院の中で骨盤の疾患で一番多いものは、ぎっくり骨盤です。ぎっくり腰と一般には言われているかもしれませんが、骨盤の靭帯傷害で起こることが一番多いと考えています。ですので、私はぎっくり骨盤と呼んでおりますが、私は経験上ぎっくり腰の治療を特に得意としておりますのぎっくり腰の際は是非当院にお越しください。
自身が数多く経験していたこともあり、経験値が非常に高い疾患と言えます。
脚の痛みやしびれなども骨盤の筋肉の関与が多く腰椎疾患との鑑別を行う事が重要です。
以下に 骨盤の疾患における検査の概要、施術の一例などを列挙いたします。
しかしながら、皆様一人ひとりの状態が違いますので、すべての方にこのような検査、施術を行うわけではございません。あくまでも一例です。
症状が腰部から起こっているのか骨盤から起こっているのかの鑑別検査です。
骨盤の歪みのチェックです。
どのように回旋してるのか、左右どちらが影響をおよぼしているのかなど細かく3Dでバランスを診ていきます。
仙骨の傾き、落ち具合をチェックしています。
土台としての機能がしっかり働いているか靭帯の支持性を確認しています。
不安定な骨盤は特に症状を引き起こします。
骨盤を構成している筋肉や靭帯のテンションをチェックしています。
これは仙結節靭帯のテンションや梨状筋の確認しています。
上記の検査の結果に沿って、改善に必要な骨盤の各部位の調整をしていきます。
手技で細かく3Dで調整していきます。
しかしながら、急性による炎症症状がひどい場合は、患部を直接触ることが出来ない場合もございますので、患部から離れた所から、患部の症状を緩和させていきます。
アキレス腱を使って遠隔で患部の調整を行っています。
後頭骨を調整することで遠隔で仙骨を引き上げていきます。
腸腰筋のテンションを変えるためのテクニックです。
骨盤の歪みのサインにもなりますし、腰椎位置異常の原因にもなります。
骨盤の安定性を高めるために、位置受容器に働きかけています。
ぎっくり骨盤においては重要な施術となりますが、絶妙な感覚が必要なテクニックです。
腰痛、骨盤の症状でお寄せ頂いた声